開設準備室より受験予定の皆さんに

かつて、子どもたちを「受験に向かわせる側」に立つ塾の教室長時代。1月になると、塾の自習室で昼食も夕食もとる生徒が珍しくありませんでした。

朝早く起きて作られたお弁当。
そして夕方、少しでも温かい状態で渡そうと、急いで塾まで届けられるもう一つのお弁当。「この子たちは、これほどまでの愛情を背負ってここに座っているのだ」と胸が熱くなり、何としてもこの想いに応えたいと心の底から願っていました。

小学校6年生が、生まれて初めて真正面から向き合う“受験”という試練は、想像以上に過酷です。寒さでかじかんだ手が、すぐには温まらないように、努力の成果も、すぐには表れません。

今、お子さまが自信を失いかけていると感じたときには、これまで使ってきたテキストやノートを、どうか一度、机の上に積み上げてみてください。その山は、この一年、親子で積み重ねてきた「目に見える努力」の証です。

受験が終わった後、毎年お母さまから手紙をいただきます。
そこには、結果以上に、言葉にできない葛藤と、涙と、そして深い愛情が記されていました。「受験生の期待」と「親御さまの想い」を、確かな形にできる学校をつくりたい、その想いで、明星Institution中等教育部の準備を進めてまいりました。
この春、満開の桜の下で、親子で記念写真を撮っていただける日を、心から待ち望んでいます。

桜咲け、受験生。そしてその隣で、静かに支え続けてこられたすべてのご家庭に、心からのエールを送ります。

明星Institution中等教育部
開設準備室 弦巻桂一